読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

はちどりわ〜るど

それでも自分の人生に満足してるその辺によくいる外資系会社員 20代にてガン宣告。手術・抗がん剤を経て「若年性がんサバイバー」1年生。/ 「毒親サバイバー」/「性暴力サバイバー」/準ミニマリスト/日々色々勉強中 ブログで自分の幸せ&社会の幸せを考えながら生きるヒントを綴ります

私はがんに感謝なんてするつもりなんてないし、あなたも感謝なんてしたくないならしなくていい。

こんにちわ。ハチドリちゃんです。

私は、元若年性がん患者です。 

f:id:Hachidori:20170320230009j:image

 

私は、約1年の闘病生活があります。 

がん治療の後遺症に悩まされている一人です。 

 

しかし、今は、毎日、家族や友人達と元気に笑って過ごして、社会復帰しています。 

 

そんな私ですが、

 

がんになってよかったこと→

「がんになってよかったことなんてない。」

がんに幸せを教えてもらった→

「自分自身に幸せを教えるのはがんではない。」

がんに感謝→

「全く感謝しなくてもいい。」

がんは不幸ですか?→

「ええ。不幸です。」

 

と、言い切ります。

 

私は、闘病中に様々な人に支えられました。

苦しむ私の手を握ってくれた人。

身体が痛いという私の声を聞いて、念入りにマッサージしてくれた人。

ただ、泣き叫び喚く私の声をじっと聞いてくれた人。

大丈夫。任せて。と、私の目を見て言ってくれた人。

そして、一緒に点滴を押して病棟を散歩をした、笑顔がきれいな、あなた。 

 

皆、ありがとう。

 

このブログを通して、沢山の人達と新たに出会いました。

 

ネット上だけのやりとりの人もいれば、

直接会えた人もいます。

どの人も一生懸命でした。

そして、私は切なくなるほどそんな人達の事が好きです。

 

私は、実の親に虐待をされて育ちました。

言葉の暴力は闘病中にも受けていました。

性的な暴力を他人から受けたことがあります。 

 

そのせいで色々なことを知らず、私の世界は

とてもとても狭くて暗いものでした。

 

不貞腐れていた私に、手を差し伸べてくれる人がいました。

私は切なくなるほどそんな人達のことが好きです。

  

でも、 

 

もしも、幸せな家庭で育つことができて、  
そして、がんになる前の身体に戻ることもできる 
”スイッチ”がこの世にあるのなら、
 
今まで出会った沢山の大好きな人達に、
「沢山のありがとう」と
「さようなら」を言って
私はその”スイッチ”を泣きながら押すと思う。

 

今の「強い私」がいるのは、辛い過去のおかげなんかじゃない。

 

「不幸なことがあったから、今の私がいる」じゃない。 

 

正しくは、

「不幸な出来事があったにもかかわらず、

今の「強い私」がいる。」だ。

 

「自分に必要だった辛い出来事」なんてない。

どの苦労も全く不必要だった。

 

だから、私は辛い過去になんて感謝しない。

がんになんて感謝しない。

気づかせてくれたのは、がんなんかじゃない。

 

 

今私が、こうやって毎日を楽しく過ごせているのは、

私の強さと、 

そして私が辛い時にそばにいてくれた人達の

おかげなんだから。

 

キャンサーズギフト? この言葉なんて大嫌いです。

 

悪性度の高いがんを患い、

22歳の若さで亡くなった

Shalin Shahさんが以下の記事を書いています。(リンク先:英語)

 

上記の記事で、Shalin さんは以下のように話します。

 

私は、全ての出来事には意味(理由)があると強く信じています。 

 

末期のがんを患わなければ、私は、私の話を通して

自分の親しい友人や家族を、美しい人生の贈り物をもう少し感謝し、

ポジティブな人生を送るように、

ここまで元気づけ、影響を与えることはできなかったでしょう。 

 

これは、私がずっと探していた私の人生の目的です。

ーそれは、「可能な限り多くの人にポジティブな変化をもたらすこと」です。 

 

訳:ハチドリちゃん

 

Shalin さん、あなたは末期のがんを患わなくとも、

周りの多くの人間を勇気づけ、

その笑顔で人を幸せな気持ちにさせることができた。

あなたのその強さと、愛情で色々な人を救うことができた。

 

そして、がんがこの世からなくなれば

あなたの素敵な奥さんと、

今も色々な国を旅していたと思うと私は悔しい。 

 

だから、Thank youなんて言わないで。お願いだから。

 

人間は誰しも、自分自身に起こった出来事に理由付けをしたいものです。 

 

しかし、意味や理由をつけ、

人生の意味を見いだせていけるかは、

私達次第なのです。

 

かく言う私も、

 

周りの方々に感謝しなければ!

皆に迷惑かけている!病気になったのは私のせいだ!

 

そう信じていた時がありました。

 

そう思って苦しめていたのは、私自身でした。

 

その考えでは、前に進めませんでした。

 

私は”弱くて脆い”からこう断言できます。

「あなたの本来の強さは取り戻せる」と。

そして、「あなたが思っているよりあなたは、強い。」

 

病気になってしまったあなたへ。 

 

病気になったのはあなたが悪いからではありません。

あなたが、不摂生な生活をしていたからではありません。

あなたが、人生に感謝をしていなかったからではありません。

神様から成長のきっかけとして、与えられたものではありません。

人々をインスパイアするために、病気を患ったのではありません。

無理に前を向く必要はありません。

両親が悪いのでも、あなたが悪いのでもありません。

人間の身体は思ったより多様性があり複雑だからです。

周りの人を気にする前に、思い切り悲しむ権利があなたにあります。

死の恐怖を乗り越える必要もありません。

いつか誰にでも平等に訪れる「死」はとても怖いものです。

あなたが、今日という日を、心穏やかに過ごせれるよう心より願っております。

 

人生は短い。 情熱を身にまとい、 自分の夢を生きよう。

ハチドリちゃんです。

 

私のことを、理想ばかり語ってやがると鼻で笑う人がいます。

現実見ているの?それが社会なんだよ。分かってないなぁ〜。なんて。

 

私が、”それでも”この社会で笑って幸せそうにしているのは理由があるよ。

 

f:id:Hachidori:20170219122242j:plain

 

私は、親から体罰を受け、言葉の暴力を受けてきました。

私の目のあざを、私が転んだからと説明する親の背中を見ました。

クズ、ノロマ、バカ、一度死んでこい。

私は、物心ついた時からサンドバックでした。

 

ただ愛されたくて必死だった10代・20代。

 

私が初めて他人から性的な暴力を受けたのは5歳の時。

その時の公園の落ち葉の色。匂い。

彼らは私を忘れているかもしれないけれど、私は忘れていない。

 

親の近くで被害にあった時、助けを求めたのに誰も助けてくれなかった。

そんな大人達が汚く感じるというよりも、なぜか自分が汚く感じました。

 

キモい。暗い。変な人。成績いいからって調子乗ってない?

学校でイジメにあいました。

お昼時間は一人で食べて、寝たふりをしてました。 

 

教師の一部は味方になるどころか、私の心を踏みにじりました。

 

「可愛い!」と言ってくれたのは、私を利用するだけだった人達。

そんな人達から、命に関わる裏切りを受けました。

 

体育会系の組織に入って、罵られて。怒られて。

人が喧嘩をしないようにあいだに入って。顔色を伺って。

心が消耗していった日々。 

 

顧客先で怒鳴られたことも。 

言いがかりをつけられたことも。

社内で一人で戦ったことも。

 

夫は貧しかった家庭の出身。私は、お金にも困った難しい家庭の出身。

新生活の所持金は、夫と合わせて7万円。

 

夫が痩せてるのは、あんたがちゃんとしてないからじゃないの?

もっとしっかりしなさい。
女性として!妻として!社会人として!

 

自分への自信の無さが原因で、夫を束縛し関係が悪くなった時がありました。

 

沢山勉強しました。

色々なことを知らなかった。

子どもは殴って育ててもいいって思ってました。

 

子どもには、お金のことで苦労させたくない。

幸せな家庭を作ってやるんだ。

 

ようやく経済的に安定したら、がんを宣告されました。

がん治療の副作用で

私は、子どもを肉体的に持つことはできなくなりました。

 

裏切られたのは、私がバカだからなんだ。

親が殴るのは、私が悪い子だからなんだ。

イジメられたのは、私が暗いしキモいからなんだ。

性被害を受けた私の方が悪いんだ。

 

がんになったのも、ねえ・・・私のせい?

自業自得?身体に無理させてたの?

風邪めったにひかなかったのに。身体を日々鍛えていたのに。

 

ああ、社会に迷惑をかけている。どうしよう。

 

好奇心で、病気のことを聞く人。無神経なことを言う人。

”死の匂い”を感じて、離れていく人。

 

それでも、歩みよらなければいけないのは、

ねぇ、私なの?それでも私なの?

 

私の人生ってなんだったの?

 

現実を盾にして、反論しようとする人達はいます。

だって、彼らも辛い思いをしてきたのだから。

現実がどんなに辛いかを知っているから。

 

でも、理想を話さなくなったら、そこで終わり。

 

だから私は夢・理想を語り続ける。

そう出来るのは、私が強いからじゃない。

 

ハチドリちゃんはいいなぁ。羨ましい〜。という人がいる。

 

うーん、ありがとう?

 

でもね、

 私は小さくて、弱くて。

いつも顔色を伺っている小心者。

汚い言葉で他人を罵ったこともあった。

ヒステリーを起こして、本当に大切にするべき人に当たり散らしていた過去があった。

自分の身体を不必要に嫌ったこともある。

他人も大嫌いな時があったけど、

それ以上に自分のことも大嫌いだった。

 

がんや死が怖くない、なんて思う時がくることはない。

今も辛くないかと言われたら嘘になる。

 

そんな私は、今、笑顔で会社に行って普通の生活を過ごしている。

 

そして、少しでも似たような境遇の子ども達や、

辛い思いをしている方の助けになりたい。

 

簡単には変わらない。

だけれども、トライしてみる価値はある。

それが、私のエゴだったとしても。私の押しつけだったとしても。

 

幸せでいるより、不幸せでいることの方が難しい。

幸せでいることの全てを辞めなくてはいけないから。

 

そして、手を差し伸べてくれる人はこの社会でも実は沢山いる。

だから、今日も私は人と話す。

今は”そうでなくとも”、人はいつか変わるから。

 

しばらく前に沢山の人にシェアされた、HOLSTEE社のマニフェスト。

がんを宣告される前から

私の人生のモットーだったけれど、

人生が本当に有限だと感じた今、

このマニフェストは私の部屋に飾られています。

 

  

This is your life.
これはあなたの人生です。


Do what you love, and do it often.
自分が好きなことをやりなさい。そして、どんどんやりなさい。

 

If you don’t like something, change it.
何か気に入らないことがあれば、それを変えなさい。


If you don’t like your job, quit.
今の仕事が気に入らなければ、やめなさい。

 

If you don’t have enough time, stop watching TV.
時間が足りないのなら、テレビを見るのをやめなさい。


If you are looking for the love of your life, stop;
人生をかけて愛する人を探しているなら、それもやめなさい。

 

They will be waiting for you when you start doing things you love.
その人は、あなたが自分の好きなことを始めたときにあらわれます。


Stop over analyzing, life is simple.
考えすぎることをやめなさい。人生はシンプルです。

 

Open your mind, arms, and heart to new things and people,
新しい事や人々との出会いに、心を、腕を、そしてハートを開きなさい。

 

We are united in our differences.
私たちはそれぞれの違いで結びついているのです。

 

Some opportunities only come once, seize them.
ときにチャンスは一度しか訪れません。しっかりとつかみなさい。

 

Travel often: getting lost will help you find yourself.
たくさん旅をしなさい。道に迷うことで、新しい自分を発見するでしょう。

 

All emotions are beautiful.
すべての感情は美しい。

 

When you eat, appreciate every last bite.
食事を、ひと口ひと口味わいなさい。

 

Ask the next person you see what their passion is,
自分のまわりの人々に、何に情熱を傾けているかを聞きなさい。


and share your inspiring dream with them.
そして、その人たちにあなた自信の夢も語りなさい。

 

Life is about the people you meet,
人生とは、あなたが出会う人々であり、


and the things you create with them
その人たちとあなたが作るもの。

 

So go out and start creating.
だから待っていないで作りはじめなさい。

 

Life is short.
人生は短い。

 

Live your dream, and wear your passion.
情熱に身をまとい、自分の夢を生きよう。

 

THIS IS YOUR LIFE.  これはあなたの人生です。

【元若年性がん患者が話したい】アートで見る 「科学の進歩の光と影」

こんにちわ。ハチドリちゃんです。

今回の記事では、2つのアート(イメージ)を紹介します。

私の心に深く響き、勇気を与え続けるアート作品、

トム・サックスさんの「ザ・クローラー」と

病気を抱えた人間達を救うため、エイズ撲滅のためのワクチンの研究に、

30年近く貢献したチンパンジーがサンクチュアリに解放された動画。

これらを見て、過酷ながん治療(科学)を耐えた、元若年性がん患者として思うことを伝えたいです。

 

トム・サックスさんの「ザ・クローラー」"The Clawler" by Tom Sachs 

2016年六本木の森美術館で開催された「宇宙と芸術展」の顔となっている模型です。

f:id:Hachidori:20170218081755j:plain

Tom Sachs "Clawler" http://www.tomsachs.org/

 

このスペースシャトルの名は、1986年、今から30年前に打ち上げられた

「チャレンジャー」。

 

打ち上げられた73秒後に空中分解してしまいました。

 

宇宙飛行士の家族をはじめとする観客が希望を胸に

アメリカの旗を握りしめ、空を見つめ、

発射とともに歓声をあげ、

その73秒後、空中分解したチャレンジャーに

何が起こったか分からず、しばらく空を見つめ続ける観客たち。

理解した後、悲鳴をあげて地面に泣き崩れる人々。

ただ、無表情で空を見つめ続ける人々。

その様子は、動画として残されており、Youtubeでも見ることができます。

 

この事故は、様々な論争・批判を生み、

残された家族・仲間達の苦しさが痛ましく

多くのアメリカ人の心に大きな傷を残しました。

 

この人々の痛みに、トム・サックスさんは

”癒やし”をもたらすために、アートで表現しました。

 

なぜ、作品名はチャレンジャーではなく、「ザ・クローラー」なのか。

スペースシャトルは、組み立てする場所から発射施設まで

輸送機によって運ばれるのですが、

その輸送器の名前は通称「クローラー」と呼ばれます。

「クローラー」は、スペースシャトルほどの

重い物を運ぶのですからとても頑丈です。

しかし、その速度はとても遅い。

 

チャレンジャー(挑戦者)という名のスペースシャトル。

人間の夢や想い、そして努力も沢山詰まった重たい物が

生まれた場所から、飛び立った場所まで、ゆっくり慎重に運んだクローラー。

 

そのクローラー、”The Crawler”について語られることはあまりありませんが、

スペースシャトル達を”人間達の夢”のスタートラインまで確実に運び続け、

寿命となったクローラー達は、再利用され、

文字通りその形を変え、今も「夢」を支え続けています。

人々の幸せに貢献したチンパンジー達の動画

この動画は、エイズ撲滅のためのワクチンを研究に30年間貢献してきた

チンパンジーが、解放された時の瞬間の動画です。

これを見ると、人間のグロテスクさと人間のエゴを

責められるような気持ちになりますが

エイズ撲滅に直接的に結びつかなかったからといって、

人間の幸せのために動いた人間を責めても、なにも生まれません。

過酷な治療を経た元若年性がん患者が思うこと

元若年性がん患者の私は、過酷ながん治療(科学)によって、

一時的にQOLが著しく下がり、

同じ治療を受けたほとんどの人が経験しないことも、経験しました。

辛かった。本当に辛かった。そして正直今も辛い。

だけれど、”私という個”は症例となり、

いつしか将来の人間の幸せに役立つ時がきっとくる。

 

そして、過酷ながん治療を歯を食いしばりながら耐えても、

それでも助からない命があることに私は、絶望に近いものを感じます。

これを読んでくださっている方の中にも、

絶望・憎しみを感じている人がいるかもしれません。

底知れぬ悲しみが私の中にあります。

 

科学は本当に人の幸せに直結してきたかといえば、

スマートフォン一つ挙げても、一概に言えないことは、

日常的に感じることができます。

 

しかし、いつだって本来、科学は人間の幸せを目的に進歩してきました。

失敗することも多くあった。

科学の成功には大きな犠牲があったんだね。

だから、失敗も成功も支えてきた研究者達、医師達、

治験に手をあげた人達、動物達、機械達がいたことも

私は忘れたくないのです。

ありがとう。 

 

追記:

作品:クローラーがあまりにも好きすぎて、Tシャツを買いました。

 特に元気な時に着ています。

f:id:Hachidori:20170218110600j:image

オススメ記事:

医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が、日本全国に伝えたい大切な3つこと 

 

むだ死にしかけた元若年性がん患者が、堀江貴文さんの「むだ死にしない技術」と、はてなブログで話題の「がん治療専門医師の大場大さん」の記事を読んで、日本全国に伝えたいこと

医療知識ゼロの元若年性がん患者が、医療情報提供サービス「メドレー」の”失敗”から医療ジャーナリズムのあるべき姿を考えたい

こんにちわ。ハチドリちゃんです。

しばらく前から、医療リテラシーについて話しています。

f:id:Hachidori:20170131194209j:plain

こちらの前回の記事にて

「根拠に基づく医療のピラミッド」*1を紹介しました。

この医療のピラミッドの概念を踏まえ、

株式会社メドレーが提供するMEDLEYニュースの”失敗”を例として

医療ジャーナリズムのあるべき姿について考えてみたいと思います。

 

MEDLEYニュースの編集長、大脇幸志郎さんと直接お話する事ができました!

この記事は、大脇さんへの個人攻撃を目的とするものではありません。

彼の使命感と熱意は、メドレー社の熱意はこの記事を書いた時点で伝わっています。

大脇さんは、日本社会のために一生懸命な方です。

しかし、それと批判をするということは別問題なのです。(ムズい!)

 

目次

 

健康に関する情報を元に、決断を下す時に役立つ「根拠に基づく医療のピラミッド」

私達は、インターネット・テレビ・SNS等、常に情報にさらされており、

それらの情報は、私達の日々の決断に影響を与えているといっても

過言ではありません。

あそこの定食屋美味しいよ!といったレベルの話であれば、

色々試してみても良いのですが、

一方、医療関係の情報については、あなたの大切な命に関わる決断に繋がります。

その大切な決断の手助けとなってくれるであろう

「根拠に基づく医学のピラミッド」を紹介したいと思います。

このピラミッドは、”信用性のレベル”によって分かれており、

上に登るにつれて、統計的誤差や、

変数(要因)によるバイアスを最小限に抑えた内容、

つまり

最下層にいくほど、正確さに欠け

上に登るにつれて、『正確な情報』となります。

f:id:Hachidori:20170131005801p:plain

 ※これはちょっと堅苦しいバージョンですので、より簡単な記事はコチラ 

ピラミッドの最下層(正確性低い):「専門家の意見」

この情報は、”基礎”となり、非常に重要なものですが、

信念・個人的な意見・また、政治によって大きく影響されて

偏っている可能性があります。 

一般人である私達は、医師が言ってるから正しいとか、

専門家が言っているから正しいと考えがちですが、

その個人がどのような背景・出身なのかを

見極めてから判断することが重要です。  

 

下から2番目:「個人の病気の原因を過去に遡って考える研究・臨床研究の報告」

この情報は、”初めの一歩”とされ、

研究手法としては、可能性のある原因(変数)を特定しようとするものとなります。

弱点としては、「臨床実験」上の報告には、

少数の似たような治療を行った参加者しか含まれていない時もあるという点と、

変数(要因)をコントロールできないという点があります。

(意味:私達の人間の行動や環境は一人ひとり、全てコントロールできません。)

また、「個々のケースより、原因を過去に遡って考える研究」は、

似たような治療を受けていない人ととも、

比較する研究ではありますが、

少数の参加者しか含まれていない点と、

同じく、変数(要因)をコントロールできていない点があります。

※「原因を過去に遡って考える研究・臨床研究」は、専門用語で、「症例対照研究」といいます。

 

下から3番目:「集団に対し、病気の発生状況や頻度等を調査・原因を特定する研究の報告」

この情報は、生活習慣や食事、または他の要因が

長期的にどのように影響を与えるかといった、

傾向を見つけることを目的とする研究の結果です。

例として、「タバコを日常的に吸う人が肺がんとなる可能性が高い」というのは、

この第3のレベルの情報に当てはまります。

この段階で、信頼性と汎用性にという観点では、”はじめの一歩”ではあります。

しかし、弱点として、①変数(要因)をコントロールできていない。

(意味:人間の行動や環境は全てコントロールできません。)

②大抵の場合、対象物は、ランダムに選ばれていない。

という2点があります。

※この研究は専門用語で、「疫学的研究」・「コホート研究」と言います。

 

下から4番目:「人をランダムに選び、治療したグループ・していないグループに分け、比較する研究の報告」

この情報は、例えば、”最新の治療”を受ける人達と、

受けない人達(標準的な治療やまたは、治療をしない・プラセボ(偽薬)を使用)に分け、

結果を比べる実験ですが、

さらに、その2つのグループに分ける際に、

ランダムに人を選ぶという研究の結果です。

最も信頼性の高い研究となりますが、

弱点としてこの研究には多くの費用がかかり、

倫理的な問題も浮上してしまいます。

※この研究は専門用語で、「ランダム化比較試験」といいます。

 

下から5番目:「科学的根拠を批評した内容を含めた概要」

この情報は、専門家達がエビデンスを、良い点・悪い点を評価して要約した概要です。

 

ピラミッドの頂点(一番正確):「科学的根拠を批評した内容を指針としてまとめたもの」

この情報は、ピラミッドの第5レベルでは、あくまでも”概要”ですが、

これは、エビデンスを、良い点・悪い点を評価した内容を

指針としてまとめたもの(ガイドライン)です。

※例を挙げると、「がん治療のガイドライン」がこれに当てはまります。

 

上から2番目:「2段・3段・4段の研究から、”一貫する共通点”を結論付けながらも、少数例も考慮したもの」

この情報は、第2・第3・第4のレベルで行われた、

様々な研究結果達(良い結果・悪い結果)の情報を体系的に集め、考慮し

その中で、一貫しているものを「事実」=「科学的根拠」として、

結論づけることを目的とする一方、

マイナーなケースも、併せて考慮しようとするものです。

つまり、エビデンスに基づいた医学情報のピラミッドの頂点といえます。

しかし、医師も神様ではなく人間ですので、

リアルタイムに全ての研究結果・論文を網羅することは大変難しいことです。

 

余談ではありますが、IBMが開発した人工知能「ワトソン」により、

2016年初めて難病の患者さんの治療方法を、

医師に対して的確な提案をしたという例ができました。

ワトソンのような人工知能が、第7レベルの情報を、

人間に提供できる世界になること、

そしてそれにより、一人でも多くの患者さんを

救ってくれることを切に願うばかりです。

 

医療ジャーナリズム失敗例:株式会社メドレーのメドレーニュース

次に、この「根拠に基づく医療のピラミッド」を踏まえて、株式会社メドレーを挙げてみます。

株式会社メドレーは、「”納得できる医療”のための疾患別医療情報提供サービス」として、

”メドレー”というオンライン病気事典をウェブ上で提供しており、

何度も医師によって改修が行われ、公正性のある内容となっています。

その一方、

MEDLEYニュース”は、配信する情報にかなりの偏りがあり、

中には、内容に間違い、読み手の誤解を招くような記事が数多く、

大衆向けの医療情報として、正しく成り立っているとは言えません。

 「根拠に基づく医療のピラミッド」で考えると、

下層レベルの情報が非常に多いです。 

 

MEDLEYニュースについては、 MEDLEYオフィシャルブログにて

下記の通り紹介されています。

毎日更新されるMEDLEYニュースは、

全世界の最新論文をもとに、

編集部が「これだ」と思ったものを翻訳し、分かりやすくまとめて配信しています。

”「これだ」と思ったもの” →「多くのアクセスを集めることが出来そうなもの」

を配信しています。”

と、書き換えたいと個人的に思わせるような記事が多い印象です。

 

”MEDLEYニュース”は、読者目線ではなく、いかにアクセスを集めるかということに集中してしまっている。

”MEDLEYニュース”は、PV(簡単に言うとアクセス数)を、

社内のKPI(評価指標)にしていると思われます。

素人目に見ても、大衆向けの医療情報として”価値がない”と

判断できる研究内容を取り上げたり、

時には研究内容の意図ではないことを、

読み手の誤解に繋がるように、

目の引く記事タイトルを付けて配信していると判断されても仕方のない

記事が散見されます。 

 

実際、MEDLEYオフィシャルブログにて、

PV月刊一位の達成を喜ぶ”内輪ネタ”を記事にされていました。

f:id:Hachidori:20170116223128p:plain

全ての記事を読んだわけではありませんが、

ランダムにざっと目を通して特に酷いと感じた記事を下記の通りまとめてみました。

 

①検査を否定する&恐怖を煽る記事

元若年性がん患者として、個人的に一番憤りを覚えたのはこの記事です。

 

そんなに治ってる?がん統計で勘違いしてはいけない3つのポイント - MEDLEYニュース*2

 

この記事内にて、5年生存率について以下の通り記載しています。

生存したとしてもかなりの場合が、

診断直後に手術をして、抗がん剤治療をして、

2年後に再発したのでまた手術をして…

という闘病生活を強いられる5年間になります。

医療関係者や、闘病経験のあるご家族は、

上記がいかに偏った書き方であるかは、

すぐにお分かりいただけるのではないでしょうか。

”どのような形”であっても、生存していれば”5年”とカウントされる点

を伝えたい文章なのかもしれません。

しかし、がんの種類自体が様々であり、

個人の治療と結果も様々である上で、

”かなりの場合”という表現の使用や、

”2年後に再発”と記載するのは、あまりにも雑です。

 

また、感情論になってしまうのは不本意ではありますが、

5年間の生存という内容

「生きられる」という言葉の感覚に合っているかどうか、

自分に当てはめてイメージしてみてください。

という文は、何を読み手に伝えたくてこのように書かれたのでしょうか。

がんの標準治療は”過酷”です。

しかし、”どのような形”の5年間の生存内容でも、

患者さん達それぞれの、生きるということは、

”言葉の感覚”とイメージだけでは、他人には分かり得ない重みがあるのです。

 

さらに、同記事にて

”早く見つけすぎてはいけない”がんとしての一例として、乳がんを挙げ、

早期乳がんを見つけて手術することで悪い事態を防げるのか、

という予測とセットでなければ、

むやみに痛い検査をしたうえ乳房を切り取られたのに実は無駄だった、

という事態を起こしかねません。

と書き、

マンモグラフィーと超音波検査の精度を批判し、

検査に対する恐怖を煽り、

検査は必要ないと誤解を与えるような書き方をしています。

これは非常に問題です。

 

まず、”無駄だった”を防ぐために手術前に、細胞診があり、

細胞診の結果が識別が難しいと診断された場合は、組織診があります。

それらを経て、手術になります。

 

検査は誰でも嫌なもので、ワクワクしながら検査する人なんていません。

しかし、検査をして分かることは沢山あります。

また、身体を”切ってみないと分からない”そして、

”切ってみてようやく分かることもある”のです。

どうすれば良いのか納得いくまで教えてくれるのは、

このような記事ではなく、知識のある専門医です。

私も、がん検診に命を助けられた人間の一人なのです。

”MEDLEYニュース”上には、その他にもがん検診自体を

誤解させる記事が数多く見られます。

 

②翻訳自体が間違っている

キャベツを巻くと、膝の痛みが薬と同じぐらい治まった! - MEDLEYニュース*3

 

こちらの記事は、変形性膝関節症の痛みに

キャベツを巻くと痛みが収まる可能性があるとした研究を元に、

”キャベツで薬と同じぐらい痛みが減った”

キャベツを巻いたグループで、

通常のケアのグループよりも痛みが弱くなっていました。

痛み止めのジクロフェナクと比べると痛みに差が見られませんでした。

と記載がありますが、

英文での該当箇所は以下となり、

CLWs are more effective for knee OA than UC, but not compared with diclofenac gel.

研究内容の正しい日本語訳は、

「痛み止めのジクロフェナクほどの痛み止めの効果はありませんでした。」です。

よって、キャベツで薬と同じくらい痛みが減ったという、

記事自体の存在が間違いです。

 

※この研究のそもそもの目的は、アレルギー等、何らかの理由により、

変形性膝関節症に対する薬を使用することが出来ない人々の

痛みをとるためとしています。

 

③研究結果と違う意図で記事にしている。

オーガニックフードを食べる人は本当に健康か? - MEDLEYニュース*4

 

最初に明言をしておきますが、以前のこちらの記事でも書いた通り、

オーガニック食品の方が、がんのリスクを軽減する、

病気を改善し健康を増進するということに効果的であるという科学的証拠は

現時点で、ありません。

しかし、食事に対し高い意識を持つことで、

健康の改善に前向きに取り組むことに

大きく貢献しているといえるでしょう。

記事の最後に、以下の通り記載があります。

この研究は、どんな食習慣や病気のリスクを持っている人が

オーガニックフードを食べるかという観点から行われており、

オーガニックフード自体が健康を増進するかどうかを主張するものではありません。 

オーガニックフード自体が健康を増進するかどうかを

主張するものではないと記載していながらも、

タイトルは「オーガニックフードを食べる人は本当に健康か」とし、

下記の箇所を太文字でハイライトする矛盾が見える記事です。

オーガニックフードを食べる人では食物アレルギーがより多く、

普段からオーガニックフードを食べる男性では2型糖尿病、

高血圧などが少なくなっていました。

この記載の仕方では、オーガニック食品=健康を増進すると

ミスリードしてしまう可能性があります。

※この研究のそもそもの目的は、

オーガニック食品を食べる人の、

食生活や健康の特徴はどのようなものか

傾向を特定しようとするものです。

 

④ただ誤解しか生まれない記事を書いている。

玉ねぎとにんにくを食べる人で少ない、喉頭がんと頭頸部のがん - MEDLEYニュース*5

 この記事は、人間はもっと複雑であることということを、忘れさせるような記事です。 

この研究の方法では必ずしもニンニクとタマネギにがんを防ぐ作用があるとは断定できず、

ニンニクやタマネギを食べる人に多い

ほかの生活習慣や健康上の背景が違いの原因だった可能性も否定できません。

ただ食習慣が関係すると言われている病気はほかにもありますので、

これをきっかけに健康的な生活習慣を考えてみるのもよいかもしれません。

”ほかの生活習慣や健康上の背景が違いの原因だった

可能性も否定できない”と記載がありますが、

 

そもそも、私達人間は、いくら食べても太らない人、

足がとても早い人、背が高い人、視力が生まれつき良い人等、

多種多様であり、

生まれた環境、育った環境、日々口にしているもの、睡眠時間・・等

全て一致する人なんてこの世にはいません。

因果関係が解明できないことが多いのは、

生物学的に全く同じ条件に揃っている人間は、この世に一人もいないからなのです。

”これをきっかけに考えてみてください”とは、あまりにも、いい加減すぎます。

 

⑤大衆向けに”ニュース”として価値があるか分からないものを記事にしている

花粉症の原因を治療、免疫療法を飲み薬で - MEDLEYニュース

*6

 

f:id:Hachidori:20170125191154p:plain

研究内容はさておき、ヘッドラインにも明記されている通り、

たったの「47人」を対象にしたものであり、

このかなりの少人数で行われた研究を大衆に向けて

”ニュース”として取り上げる価値はどれほどあるのでしょうか。

個人的に、メドレーニュースとして、

記事を量産するために取り上げる価値が明確でないものも、

”ニュース”として取り上げていると捉えられます。

 

メドレーニュース自体が、株式会社メドレーの広告となっている

医療メディアは儲からない? 「正しい情報」が検索で現れない理由 にて、

医療情報を発信するメディアのビジネス化は、簡単なことではないそうです。

 メドレーの豊田さんも、

「企業として、ビジネス化はとても大切ですが、

まだまだできていない、というのが正直なところ」と話します。

 メドレーでは、医療介護の求人サイト事業で黒字化をはかりながら、

「社名を掲げた以上、気合いを入れて情報発信に取り組んでいます」

と意気込みます。

 と、メドレーの代表取締役医師の豊田さんが、

記事中でお話されているところからも分かりますが、

”ビジネス”をしなければならないのです。

それ自体は全く悪いことではありません。

 

メドレーニュースの記事上には、広告が貼られており、

アクセス数が増える→その広告をクリックする人が増える

→広告をクリックするとメドレーにお金が入る→収益に繋がる

ため、情報として価値があるか分からない研究結果までも、

人の目を引くための強烈な言葉を使用した、

記事を量産しているということになります。 

 

また、シェアもされれば、それだけひと目にもつくため

メドレーの認知度も上がります。

つまり、メドレーニュース自体が、株式会社メドレーの広告と

なっているのが現状です。 

 

インターネットの医療情報は、ただの情報でとどまるのではなく、「教育」を目指すべき

記事は読まれなければ、どんなに良い記事であっても意味がありません。

ジャーナリストは、読み手に情報を伝えることを売り物にし、

それに対し、生活をするためのお金を手に入れているため

どうしても自己保身と利益重視に繋がってしまいます。

ジャーナリストの役割を理解するという記事に、

「ジャーナリストと科学者のずれ」が記載されています。

違いを抑えておきたいところです。

1.ジャーナリストは科学に解答と確実性を求めるが、科学者は、科学が蓋然的な仮説の集まりであること、成果を上げるには時間がかかること、社会が抱える問題への即座の解答は科学の能力を超えると思っている。

2.ジャーナリストは画期的な発見をした科学者を一人の英雄として描きたがるが、科学者は科学を協同的で累積的な営みであると考える。

3.ジャーナリストはコミットメントを求めるが、科学者は中立的な立場に身を置きたがる。

4.ジャーナリストは論争を求め、科学者はコンセンサスを求める。
5.ジャーナリストは印象的な短い言い回しのもつ力を重要視するが、科学者は重要なことを言おうとすると微妙かつ回りくどい言い回しにならざるをえないと思っている。
6.ジャーナリストは常に締め切りを意識して急いでいるが、科学者は研究のもつ速度に依存している。

7.ジャーナリストは販売部数や視聴率によって評価されるが、科学者は他の科学者から評価される。

インターネットの医療情報は、『人々の教育』を目指すべきです。

たとえ、最初はつまらないと一蹴されたとしても、

その教育は、人々の命を守り、

教育を受けた患者さんが増えることで、

現場の医療関係者の負担が減り、

また、本当に役立つ教育としての”情報”は読まれるため、

ジャーナリストも、安定した生活を送ることができます。

「騙される奴はバカ」と切り捨てる社会であってはいけないのです。 

 

真の「情強」は、ただ最新の情報を取り入れるだけではなく、自分の幸せと社会の幸せに役立てることが出来る人

私は、この情報強者・情報弱者という言葉は、

個人的にはあまり好きではありませんが、あえてここで使用します。

最新の情報を取り入れ、感度を高めることは勿論重要です。

しかし、”最新”情報を垂れ流し、

「驚き」という感動を、受け手に提供する

エンターテイメント性だけを重視するのではなく、

その情報を自分の幸せに活かすのみに留まらず、

長期的に見て社会の幸せに役に立つように、

情報を知識としてシェアできる人が、

真の「情強」だと思います。

このバランスを取っていくのは、とても難しいことですね。

不安になるあなたは一人じゃない。この世界を共に生きていきましょう。

 

追記:医者にならずに7年過ごした僕がMEDLEYニュースを書く7つの理由 by 大脇 幸志郎 | 私がメドレーに入社した理由

を読みました。

一人で書かれているようですが、

医療情報は、一人で書くのはかなり限界があります。 

著者の使命感や思いは、私も同じです。

しかし、今のメドレーニュースは、

株式会社メドレーが目指しているものではないと強く思うのです。

成長を急ぐより、人々の本当の幸せを念頭に企業活動をして頂きたいです。  

 

腫瘍内科医「勝俣範之」さんの本

オススメの記事:

【問題はウェルクだけではない】医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が伝えたい「ネット上の医療デマ」の話 

 

医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が、日本全国に伝えたい大切な3つこと 

 

大切な人ががんと宣告された時、絶対やってはいけない3つのこと  

 

【冗談は製品名だけにして】企業倫理ナシの小林製薬【シイタゲン】 

 

死にたい・死んだほうがまし と考えたことがある、元がん患者が死生観・安楽死について話したいの。② 

【その医療情報本当に正しい?】根拠に基づく医療情報のピラミッド

あなたが、見ているその医療情報は本当に正しいものでしょうか?

そして、どのようにその医療情報の正確さを判断すれば良いのでしょうか。

今回の記事では、医療情報の正確さを確認することに役立つ

「根拠に基づく医療のピラミッド」*1

出来るだけ分かりやすい言葉で紹介をしたいと思います。

 

この「根拠に基づく医療情報のピラミッド」を実際の医療情報に当てはめて

考えている記事はこちらです↓

 

 

私達は、インターネット・テレビ・SNS等、常に情報にさらされており、

それらの情報は、私達の日々の決断に影響を与えているといっても

過言ではありません。

あそこのごはん屋さん美味しいよ!といったレベルの話であれば、

色々試してみても良いのですが、

一方、医療関係の情報については、あなたの大切な命に関わる決断に繋がります。

 

このピラミッドは、”信用性のレベル”によって分かれており、

最下層にいくほど、正確さに欠け

上に登るにつれて、『正確な情報』となります。

f:id:Hachidori:20170130224828p:plain

 

ピラミッドの最下層(正確性低い):「一人のお医者さん・専門家の意見」

 

この情報は、非常に重要なのですが、偏っていたり間違っている可能性があります。 

一般人である私達は、医師が言ってるから正しいとか、

専門家が言っているから正しいと考えがちですが、

その個人がどのような背景・出身なのかを

見極めてから判断することが重要です。  

 

下から2番目:「病気になった人は、なんで病気になったのかな?と原因を調べる研究の結果」

この研究は、考えられる原因を突き止めていこうとする研究ですが、

気をつけなければいけないのは、

少数の人々しか研究の対象としていない場合や

全く同じ条件が揃った人間は、この世に一人もいませんし、

対象者の環境や行動をコントロールするのはとても難しいので、

研究結果にマイナスの影響を与える点があります。

 

下から3番目:「病気になった沢山の人達から、なんで病気になったのかな?と共通点を見つける研究の結果」

このレベルの情報は、病気になった人の生活習慣や、

食事等、様々な要因を調べ、共通点を見つけようとする研究です。

「タバコを日常的に吸う人が病気になる可能性が高い」というのは、

この段階の研究で確認された情報となります。

しかし、全く同じ条件が揃った人間は、この世に一人もいませんし、

環境や行動をコントロールするのはとても難しいため、

研究結果にマイナスの影響を与える点があります。

 

下から4番目:「病気になった人を、治療する人・しない人にふりわけて、違いがあるか調べる研究の結果」

この情報は、例えば、”最新の治療”を受ける人達と、受けない人達

結果を比べる実験ですが、

さらに、その2つのグループに分ける際に、

適当に人を選ぶという研究の結果です。

最も信頼性の高い研究となりますが、

弱点としてこの研究には多くの費用がかかり、

倫理的な問題も浮上してしまいます。

 

下から5番目:「病気になった人をどう治療すればいいか、研究結果の良いところ・悪いところを簡単にまとめたもの」

この情報は、専門家達が研究結果の良い点・悪い点を評価して要約したものです。

 

上から2番目:「病気になった人をどう治療すればいいか、研究結果の良いところ・悪いところをまとめた教科書的なもの」

ピラミッドの第5レベルでは、あくまでも、研究結果の良いところ・悪いところをまとめた要約ですが、この情報は、教科書的なもの(ガイドライン)です。

 

ピラミッドの頂点(一番正確):「2段・3段・4段目の研究結果の共通点(共通しない点も考慮する)」

この情報は、第2・第3・第4のレベルで行われた、

様々な研究結果から共通点を結論として、

つまり、科学的根拠に基づいた医学情報のピラミッドの頂点といえます。

例えば、「タバコを日常的に吸う人が病気になる可能性が高い」というのは、

沢山の研究によって分かり、ピラミッドの過程を経て、

科学的根拠があるとされたものです。

 

以下は、やや堅苦しい言葉で、上記と同じ内容を説明しています。

f:id:Hachidori:20170130224432p:plain

ピラミッドの最下層(正確性低い):「専門家の意見」

この情報は、”基礎”となり、非常に重要なものですが、

信念・個人的な意見・また、政治によって大きく影響されて

偏っている可能性があります。 

一般人である私達は、医師が言ってるから正しいとか、

専門家が言っているから正しいと考えがちですが、

その個人がどのような背景・出身なのかを

見極めてから判断することが重要です。  

 

下から2番目:「個人の病気の原因を過去に遡って考える研究・臨床研究の報告」

この情報は、”初めの一歩”とされ、

研究手法としては、可能性のある原因(変数)を特定しようとするものとなります。

弱点としては、「臨床実験」上の報告には、

少数の似たような治療を行った参加者しか含まれていない時もあるという点と、

変数(要因)をコントロールできないという点があります。

(意味:私達の人間の行動や環境は一人ひとり、全てコントロールできません。)

また、「個々のケースより、原因を過去に遡って考える研究」は、

似たような治療を受けていない人ととも、

比較する研究ではありますが、

少数の参加者しか含まれていない点と、

同じく、変数(要因)をコントロールできていない点があります。

※「原因を過去に遡って考える研究・臨床研究」は、専門用語で、「症例対照研究」といいます。

 

下から3番目:「集団に対し、病気の発生状況や頻度等を調査・原因を特定する研究の報告」

この情報は、生活習慣や食事、または他の要因が

長期的にどのように影響を与えるかといった、

傾向を見つけることを目的とする研究の結果です。

例として、「タバコを日常的に吸う人が病気になる可能性が高い」というのは、

この第3のレベルの情報に当てはまります。

この段階で、信頼性と汎用性にという観点では、”はじめの一歩”ではあります。

しかし、弱点として、①変数(要因)をコントロールできていない。

(意味:人間の行動や環境は全てコントロールできません。)

②大抵の場合、対象物は、ランダムに選ばれていない。

という2点があります。

※この研究は専門用語で、「疫学的研究」・「コホート研究」と言います。

 

下から4番目:「人をランダムに選び、治療したグループ・していないグループに分け、比較する研究の報告」

この情報は、例えば、”最新の治療”を受ける人達と、

受けない人達(標準的な治療やまたは、治療をしない・プラセボ(偽薬)を使用)に分け、

結果を比べる実験ですが、

さらに、その2つのグループに分ける際に、

ランダムに人を選ぶという研究の結果です。

最も信頼性の高い研究となりますが、

弱点としてこの研究には多くの費用がかかり、

倫理的な問題も浮上してしまいます。

※この研究は専門用語で、「ランダム化比較試験」といいます。

 

下から5番目:「科学的根拠を批評した内容を含めた概要」

この情報は、専門家達がエビデンスを、良い点・悪い点を評価して要約した概要です。

 

上から2番目:「科学的根拠を批評した内容を指針としてまとめたもの」

この情報は、ピラミッドの第5レベルでは、あくまでも”概要”ですが、

これは、エビデンスを、良い点・悪い点を評価した内容を

指針としてまとめたもの(ガイドライン)です。

※例を挙げると、「がん治療のガイドライン」がこれに当てはまります。

 

ピラミッドの頂点(一番正確):「2段・3段・4段の研究から、”一貫する共通点”を結論付けながらも、少数例も考慮したもの」

この情報は、第2・第3・第4のレベルで行われた、

様々な研究結果達(良い結果・悪い結果)の情報を体系的に集め、考慮し

その中で、一貫しているものを「事実」=「科学的根拠」として、

結論づけることを目的とする一方、

マイナーなケースも、併せて考慮しようとするものです。

つまり、エビデンスに基づいた医学情報のピラミッドの頂点といえます。

尚、「タバコを日常的に吸う人が病気になる可能性が高い」というのは、

沢山の研究によって分かり、ピラミッドの過程を経て、科学的根拠があるとされたものとなります。

しかし、医師・専門家も神様ではなく人間ですので、

リアルタイムに全ての研究結果・論文を網羅することは大変難しいことです。

※大量の論文を網羅し、的確&適切な治療ができるように、

IBMの「ワトソン」のような人工知能の開発が現在勧められています。 

 

専門家が言っていたから〜とすぐ信用してしまうのは、大変危険なことです。

医療情報を見た時に、まずは、信頼性のレベルの高さの確認を行ってみましょう!

 

この「根拠に基づく医療情報のピラミッド」を実際の医療情報に当てはめて

考えている記事はこちらです↓

 

腫瘍内科医 「勝俣範之さん」の本気の本

 

その他のオススメの記事:

【問題はウェルクだけではない】医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が伝えたい「ネット上の医療デマ」の話 

 

医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が、日本全国に伝えたい大切な3つこと 

 

大切な人ががんと宣告された時、絶対やってはいけない3つのこと  

 

【冗談は製品名だけにして】企業倫理ナシの小林製薬【シイタゲン】 

 

死にたい・死んだほうがまし と考えたことがある、元がん患者が死生観・安楽死について話したいの。② 

*1:この記事は、こちらの元に作成されています。→The Evidence-Based Medicine Pyramid! - Students 4 Best Evidence

年を取るのが怖い 老いゆくあなたへ

私のおばあちゃんは、現在86歳です。  

生涯を自分の会社を支えることに生きてきました。

本当に、大切な人を大切には出来てはこなかった人達の一人です。私の母に辛くあたり、私の母は愛に飢えました。   

自分の身体にムチを打って働いてきたけれど、去年ついに殆ど歩けなくなりました。

そして、手伝おうとしてくれる家族に、当たるようになってしまいました。

私は、おばあちゃんと電話で先日話しました。おばあちゃんは、めったに人に話すことのない辛い思いを、がん治療で「既に老いを経験した」私に話してくれました。

そんな、おばあちゃんに手紙を書きました。 

f:id:Hachidori:20170109220704j:image

おばあちゃんへ

今きっと色々なことを考えていると思うよ。

毎日身体が痛くて痛くて大変だね。頑張っているね。

身体の痛みが、心をどんどん支配していくよね。

そして、私はおばあちゃんの話したいこと、

苦しみ、この前の電話で気持ちは分かったと思うよ。

だって、私も老いを経験したから。

だから、私のことを少しお話させてね。

私は、がん検診を受けた時、健康そのもので、

私の夫より疲れにくくて、一般の人よりずっと身体がタフだったよ。

がんの痛みなんてなかったよ。

だから、MRIやCTが、がんがあるってことを教えてくれたから、

頭では分かっていたけど身体では分かっていなかったよ。

そして、全身麻酔が必要な手術を3回。

抗がん剤を6回乗り越えた後、私の身体はボロボロになってしまったの。

だから、たった8ヶ月であっという間に老いてしまった。

20代でがん宣告を受けて、周りの皆は元気にやっているのに、

なんでだろうって思ったよ。

なんで?に答えなんてなかった。

前向いてれば、認めてくれるんだ!って頑張ってきたのにさ。

なんか不公平じゃない?

皆幸せそうで、私のお世話をしてくれた看護師さん、

お見舞いにきてくれる、家族にまで嫉妬をしてたよ。

だって、何言われても綺麗事に聞こえたよ。元気に動けるんだもん。

私はね、便意がなくてうんち漏らしたよ。三回も。

抗がん剤中の後半も、漏らしてしまうことがあったよ。

看護師さんに身体をベッドの上で、お尻を洗ってもらったよ。

ため息つきながら、パンツ洗ったよ。

身体は管まみれで、身体には30cm以上のキズがあって、

私の髪の毛は全部抜けてしまったよ。

あんなに大事なロングヘアだったのに。

枝毛一本もない自慢の髪の毛だったよ。

私の、人間の尊厳なんて、ちっとも守られていなかった。

だって、20代のいい大人なのに、

おしりを他人にふいてもらうなんて、本当にきつかったよ。

オシャレなヒールをはいて、色々な人から認められていた

私の現実は、

排泄コントロールできなくて、弱っている人間だってこと。

 

人間の尊厳と、現実の乖離に絶望をして

何度も何度も涙をして

死にたいって思ったよ。 

 

でもね、”尊厳”という願いは、

人間の”脳・文化が作り出した”思い込み”であり幻想なの。

”この思い込みとの乖離”を直視した後は、

点滴棒にしがみつかなければ歩けなくても、

体につながれた何本もの管をつけていたとしても

気持ちだけは起き上がったよ。

 

それは、私が、どんなに不格好でも

”人間の尊厳”という思い込みとの乖離に、絶望をすることを辞めて

胸を張ろうと前進した瞬間だったよ。

 

私は、ウンチ漏らしたかもしれないけど、

私の魂は一滴も漏れてないよ、(笑)

胸を張って生きるってそういうことだと思ったよ。

 

私ね、老いるのがとても怖いよ。

◯◯を手術で取ったから、◯◯は将来的にどうなるんだろ とか

リンパを取ったから、血液の流れが将来的にどうなるんだろ とか

手術をしたから、食べ物の食べるスピードとか食べる量を調節しなきゃ とか

子どもができないから、私が老いた時に誰が側にいてくれるんだろ。って。

私が、今のハチドリ母と同じ年、60になった時、

私の身体はどうなっているんだろうって。

 

おばあちゃんは、私が60になっている時、

悲しいことだけどこの世にいないかもしれないね。

家族の誰が私を支えてくれるんだろって、怖くて怖くてしょうがないよ。

 

あまりの痛みに、殺してくれ!って叫んで、

死ぬ前に、全部自分の物とか片付けて迷惑かけないで死ぬんだって、夫に話したよ。

夫は、そんなこと言うなって泣いたんだ。

 

そしてね、こんなに過酷ながん治療だったのに、

私は世界水準の技術を持つ医師からも

100%の保証なんて受けてないんだよ。

どうしようもない恐怖があるんだ。

 

勝ち負けで考えていると、苦しいね。

私は沢山負けたから。

でもね、人間いつか最期は、負けるよ。

いつか、老い・死というものに負けてしまうね。

 

私は、死が怖いよ。とても怖い。

皆から忘れ去られるのが怖い。

 

私一人いなくなっても、世界は何事もなく回り続けるんだもの。

おばあちゃんも、死が怖いよね?

 

はっきり言うね。

 

おばあちゃんには、「他人様に迷惑かけてる!価値がない」

だなんて、思ってほしくないよ。

 

私もいつか、完全に老いてしまって、身体が動かなくなるよ、また。

きっとがん治療で味わったこの孤独と辛さを味わうんだ。

 

でも、そんな時が来た時に、

今のおばあちゃんみたいに、

自分は、他人様に迷惑かけてる!価値がないって思いたくはないよ。

 

おばあちゃんが、今そう思っているっていうことは、

かわいい孫が(私のことね 笑)動けなくなった時、

おばあちゃんは、天国で

「ハチドリよ、おまえは他人様に迷惑をかけてるから、早く天に召されなさい」

だなんて、思わないでしょう?

私に生きてほしい。

頑張って欲しいって思うでしょう?

 

だって、私のことを愛してくれているから。

 

ハチドリ母はね、おばあちゃんのことを

誰よりも愛している、

可愛い可愛いおばあちゃんの娘だと思うよ。

 

だから、苦しんでいるばあちゃんを見て、

どうしていいか分からなくて、ハチドリ母は、心を痛めているよ。

 

そして、私も心を痛めているよ。

皆、おばあちゃんには、無理をこれ以上してほしくないって思っているよ。

 

私ね、思うことがあって。

もし、子どもをね、授かっていた後、がんが見つかっていたら

私はそれでも子どもを諦めたと思うよ。

 

そんなことを言う私は、自分自身のこと恥だと思っていないし

産もうと決心するのと同じくらい、勇気あるって思うよ。

まだ生まれてもいない子どもより、

私のことが大事だって、ハチドリ夫が言ってくれたの。

 

自分を犠牲にしてまで、他人のために生きるってことは

美徳とされているけど、

執着を捨てて、自分のために生きるってことも

勇気だと思っている。

ほとんどのことは、自分の思い込みだからね。

私は、スポーツ大好きだったけど、キッパリ引退したよ。

だって、無理して、寿命縮めたら元も子もないじゃない?

 

子どもを持つことも諦めたよ。悲しいけどね。

でも、子どもに執着していたら、今私は不幸せだったろうね。

 

執着を捨てることは、諦めることじゃない。

勇気の選択だと思っている。

 

私の長い髪の毛は抜ける前に、

思い切り切って、小児がんと闘う子どものためのウィッグ団体に寄付したよ。

 

私の髪の毛は今、

抗がん剤をうけている子どものために働いているって

思うと勇気でるなぁ。

 

無駄と思うことも、無駄じゃなかったりするね。

 

今テクノロジーはすごくすごく進化しているよ。

お客さんのところ、挨拶しに行ったり会議に出たりは、出かけなくても

問題なくビデオ電話でやれるよ!

ビデオ電話だと失礼だからいや?

でも、ゼロより、1じゃない?

 

そして、今おばあちゃんがやっている仕事、

環境さえ整えたら家でも出来るよ。

寝たきりの障がいを抱えている人が、

パソコンを使ってお金を稼いでいる時代だよ。

その人とても頭いいんだ!

 

だから、大丈夫。家でも、例え一歩も動けなくなる時がきても、

仕事はやろうと思ったらいくらでも出来る時代。

 

ハチドリ弟が、テクノロジーにとても詳しいよ。

頼めば、おばあちゃんが満足いく環境喜んで絶対作ってくれる。

 

でも、無理して杖で歩いたりしていたら、

全く動けなくなってしまう日が無駄に近づいてしまうかもしれない。

だから、車椅子に頼ろうよ。

その日を1日でも伸ばそうよ。

私は車椅子好きだよ。だって、ラクじゃん!

病院でも歩けるのに頻繁に乗せてもらったよ。

 

おばあちゃんにとって一番大切なことって、お客さん?仕事?

仕事は絶対抜かせれないかもしれないけど、

 

おばあちゃんのことを忘れないでいてくれる人達のことが一番大切なのではと思うよ。

ハチドリ母は、その一人。

私もそう。

私は、「自分の価値がなくなっていく」って落ち込んでたり、

「片付けて!」って怒っているおばあちゃんをを思い出すより、

 

最期の一息まで、幸せに、

「ああ生きた。人生楽しかった」って

笑って、にこにこ笑うばあちゃんだったなあ・・って、覚えていたいよ。

 

そうすることで、これから老いていくハチドリ母、

そして、一気に老いてはしまったけど、

また盛り返して、でもいつかはまた老いてしまう私に、

老いることへの勇気を与えていくと思うよ。

あと、少なくとも30年以上はいけるでしょ?笑

 

頼むよ!可愛い孫が60になるまで、生きてね。

一緒に老いて一緒に笑おうね。

 

でも、身体が痛いと、心が蝕まれていくよね。

今は痛み専門外来といった痛みの専門家や、

入浴や身のまわりを手伝ってくれるヘルパーさんもいて、

そういう人達プロだよ。

誇りと使命感を持ってやっているんだ。

そして、そういった人達に甘えるのはちっとも恥ずかしいことじゃないよ。

私もおしりふいてもらった時に、謝ったら、

「患者さんを少しでも気持ちよく過ごしてもらうように動くのが私の仕事ですから。」って。

誇りをもってやってくれてたよ。

おばあちゃん85にもなってもまだ働いているし、

今まで人に尽くして尽くしての人生だったじゃない?

 

もう十分人に迷惑をかけず生きてきたから、

少しはそういう、”誇りを持って働いている他人”に迷惑をかける権利を履行してね。

そうじゃないと、

本当周りの人もどうやって老いたらいいのか、分からなくてプレッシャーだよ。

 

1回きりの人生だから、この後は笑って生きようよ。

笑っている姿を沢山の人に覚えてもらいたいよね。

そして、身体は痛くてもせめて、

おばあちゃんの心の痛みは取り除いてあげようよ。

 

迷惑だって思っていることのほとんどは、思い込みで

おばあちゃんの心を救えるのは、私でも、はちどり母でもない。

おばあちゃん自身だよ。

 

だから、勇気を持って、幸せになる選択をしてほしい。

 

偉そうなことをいったけど、私も今日も寝れなくてね。

疲れてもねれない時があるんだ。怖くてね。

だから、私もまだまだなの。

一緒に前向いて、一緒に老いて行こうね。

 

ハチドリちゃんより

 

オススメの記事

むだ死にしかけた元若年性がん患者が、堀江貴文さんの「むだ死にしない技術」と、はてなブログで話題の「がん治療専門医師の大場大さん」の記事を読んで、日本全国に伝えたいこと

 

死にたい・死んだほうがまし と考えたことがある、元がん患者が死生観・安楽死について話したいの。① 


死にたい・死んだほうがまし と考えたことがある、元がん患者が死生観・安楽死について話したいの。② 

 

むだ死にしかけた元若年性がん患者が、堀江貴文さんの「むだ死にしない技術」と、はてなブログで話題の「がん治療専門医師の大場大さん」の記事を読んで、日本全国に伝えたいこと

元若年性がん患者の私、ハチドリちゃんは、堀江貴文さん著の「むだ死にしない技術」を読んだ後、大場大さんの下記の記事を読みました。f:id:Hachidori:20170107055348j:image

※まず、この記事は堀江さんや大場さんの批判を目的とするものではないということを、お伝えしておきます。

私は、堀江貴文さんと、がん治療の医師の大場大さんの、

世の中を良くして行こうとされる取り組みや、考え方に大いに賛同しています。

簡単に言うと私はお二人のファンです。

多くの方に尊敬されるべき方達であり、

私は、大場さんのブログを購読し、堀江さんの話されていることを聞いたりと、

少しずつではありますが、日々知見を広めようとしています。

 

大場さんは、がん治療専門の医師で、トンデモ医療・ニセ科学に懸念をされ、

科学的な根拠に基づき、がん治療に対して公平に論じられています。

 

堀江さんは、ここで改めて紹介する必要もないくらいの著名な方で、

最新のテクノロジー・経済に精通されている実業家です。

 

上記で「この記事は批判を目的とするものではない」と記載しましたが、 

 

この記事の主な目的として、元若年性がん患者である”むだ死にしかけた”

医療知識ゼロの私が、”一般の人”に対して伝えたいことを、お話したいと思います。

 

この記事を読んで、私が”分かりきった内容がないこと”を論じているなと感じた方は、 

 

既に色々なことをご存知な”幸運な方”です。 

 

その既にご存知のことを、迷走している周りの方々に伝えてあげてください。

 

この記事で話されることの多くは、既に私の以下の過去記事に記載されています。

こちらの記事は、フェイスブックにて190回以上シェアされました。

こちらの記事は、フェイスブックにて1600回以上シェアされました。

 

堀江さんの本「むだ死にしない技術」

むだ死にとは、

①予防できる手段があるにもかかわらず、

何の手も打たずに病気にかかって命を落としてしまうこと

②知識不足や怠慢から検診や治療をせずに健康を害し、

QOLを損なうこと

と定義が初めにあります。 

 

”むだ死に”・・なんて残酷なことを言うんだ!と思われる方もいるかもしれませんが、

堀江さんは、検診の大切さや

病気にかからないように予防をすることの啓蒙活動を行われているので、 

 

注意喚起のため、このように”強い言葉”を使用する必要があります。

反射的に怒らないようにしたいところです。

 

人間という生物は、あなたが思っているよりとても「複雑」

私はあえて自分のことを「むだ死にしかけた」と称しました。

ここで私のことを少しお話します。

ガン宣告を受けた時は検診にて腫瘍が見つかったのですが、 

 

当時、腫瘍による痛みはゼロでした。

痛みを基準に検診を受けていたら、今も私は腫瘍を抱えたままでしょう。 

 

堀江さんは、

症状がないから検診に行かないのは間違い

と綴られています。

堀江さんの仰っていることは正しいです。 

 

私は、ほぼ毎日運動をして、風邪もほとんどひかず、

無理なダイエットもしていませんでした。

では、なぜ私は20代でがんになったのでしょうか? 

答えがあると思いますか? 

 

医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が、日本全国に伝えたい大切な3つこと 

の一番初めに掲げましたが 

 

人間という生物は、あなたが思っているよりとても「複雑」なのです。 

 

豊かな社会には限界があります。

私達は、最新のテクノロジーに囲まれ、

科学者達は、ロボットを打ち上げ未知の宇宙を探検する世の中に生きています。

医療も日々進化をしており、がんに対しても「標準的な治療」が確立され、

それに加え最先端医療や、予防医療としてのワクチンもあります。

これらは、長年人間達が積み重ねてきた英知です。 

 

こんなにも充実した世界に生きていると、

生命もなんとかなると思ってしまう傾向にありますが、 

 

残念なことに医療に限界があるというよりも、

人間という生物の複雑さに、人間は現時点で対応しきれてはいません。

 

人間は、本当に謎が多い複雑な生物なのです。

 

それは、

科学に希望を持たないということではありません。 

多くの希望を持った研究者達が、

人間の幸せのために日々ご尽力されています。

 

私達は多種多様。その状況でも多くの人々に有効なのが、がんの場合:三大治療 

 

私達人間は、

いくら食べても太らない人、

足がとても早い人、

背が高い人、視力が生まれつき良い人等、

多種多様であり、

あなたの生まれた環境、育った環境、

あなたが日々口にしているもの、

睡眠時間・・等

全て一致する人なんてこの世にはいません。

因果関係が解明できないことが多いのは、

生物学的に全く同じ条件に揃っている人間は、この世に一人もいないからなのです。

 

その状況下でも、多くの人々に適用できるとされている、

つまり

臨床試験等を経た=科学的な根拠によって、確立されたのが、”治療”であり

がん治療であれば、3大標準治療(手術・抗がん剤・放射線)があります。

 

科学とは、人間達を出来るだけ「真実」に到達させるためのメッソドであり、

「現時点での正解」です。 

 

そのため、”科学を信じる”という表現自体間違っています。

科学は信じる・信じないではなく、「現時点で正解」です。

 

以前の私の記事に対して、

「標準治療を受けないでがんを治した人もいるのに、思い込みが酷い」

と批判されている方がいました。 

 

標準治療を受けなくとも、治った人がいる方も確かにいるかもしれませんが、

そのような奇跡を起こそうとして実際に起こすことが出来た人の

データーはありません。 

 

科学的根拠がないから、説明がつかないため”奇跡”という表現を使用します。 

 

この意見は「人間は個体によってかなりの差がある」が抜け落ちています。 

 

治療を拒否して亡くなった方も中にはいらっしゃいます。

私もネットを読んでいてそういう方もいるんだ・・と分かったことなので

そのデーターを出せと言われても、出せません。

ただ、標準治療を受けなくとも、

治った人がいる方も確かに存在する

という話の規模のレベルくらいに

治療を拒否した結果亡くなった方も確かにいらっしゃいます。

 

がん治療は、あそこの定食屋美味しいよ。といった、口コミレベルで選択するべきではない

この”奇跡を起こした人達”のとても厄介なのが、

統計とか、科学とかやや冷たい響きではなく

人間の体温を感じるいうパワーを持った 

個人の体験談として

「生存率0%から私が生き残った理由」とか

「私は◯◯したら完治しました!」

といったことを

力強い人生の感動メッセージと共に、

"人助け"という表向きのお面をつけ、

名声やお金もうけを企む方々が中にはいるということです。

勿論、沢山の人の役に立ちたいという

善意の心から活動されている方も 

いるかもしれませんが、

これも「人間は個体によってかなりの差がある」という大切な点が抜け落ちています。

そして、この善意は時に、人々の幸せを壊すことに繋がるのです。 

 

金儲けしか頭にない、倫理に欠けた企業達

①美容室が売る線虫キット

堀江さんの本の中に「100円という低コストのがん診断」として

1ミリメートルの線虫と呼ばれる生物を応用した、

がん診断の開発について紹介されていました。

調べてみると・・・

この線虫の検査キットは、美容室(畑違いにも程がある)で販売されています。

この研究を行っている九州大学大学院 理学研究院 のトップページに

注意! 線虫がん検査は現在研究段階であり、一般の方々は受けることができません。
インターネットや美容室で似た商品が出回っているようですが、
当研究室は一切関与しておりません。

 と警告をされています。 

 

これで、被害を受けたと騒ぐ人が出てきてしまえば、

せっかく、人々の幸せのために尽力されている九州大学の研究チームが

かなりの風評被害にあってしまいます。  

人間の幸せのための研究が、自己中心的な人々によって、潰される可能性があります。

 

②『インベスターZ』という漫画で”トンデモ医療知識”で展開される重粒子線治療

重粒子線治療の専門的なことに関しては、大場さんのこちらの記事で書かれています。

これは、ドラゴン桜で有名な三田紀房さんの漫画です。

※私は、この漫画を読んでいません。

多分堀江さんと思われる似顔絵の人物が、

重粒子線治療のいいところをバンバン発信して

世の中の人々に知ってもらう

そしてがんにかかったら

真っ先に「重粒子線治療をお願いします」

と患者さん自ら

医師に相談できるような環境にする

と話しているコマがあります。

これは、

ただでさえ忙しいのにも関わらず、

既に”バンバン広まっている”デマに

翻弄されて大変な思いをしている

現場の医師を、さらに煩わせる結果に繋がります。 

 

三田紀房さんのツイッターを見ると

既にその残念な状況が始まっています。

f:id:Hachidori:20170107035348p:plain

 

また、

堀江さんがこのように話された現場を

私は見ていないので何とも言えないのですが、

恐らく、この漫画の作者である

三田さんが、堀江さんを利用している状況のように見えます。

言うまでもなく、堀江さんの風評被害に繋がっています。

そして、三田さんを利用しているのは、

重粒子線治療を「ビジネス商品」として

売る医師や、

彼らを従える経営者です。

 

この間違った情報は、

翻弄される患者さんをはじめとする

国民の皆さん

現場の医師、堀江さん、

そして批判され始めている三田さん全てに

不幸せな結果をもたらしています。

 

重粒子線治療に関しては、

大場さんのブログから引用すると

進歩した放射線治療を上回るほどの確固たるデータは、

国内外のどこにも存在しません。

だからこそ厚生労働省は、

重粒子線治療を「先進医療」というテスト治療として認める

代わりに客観性に耐えうるデータを収集しなさい、としているわけです。

 

①の線虫によるがん診断にしても

この重粒子線治療にしても

まだ、実用段階に至ってはいないのは、しっかりとした理由があるのです。

 

 ③健康増進法・医薬品医療機器等法に違反?の小林製薬とがん医療 

 

以前こちらの記事を書きました。フェイスブックにて200回以上シェアされています。

問題の広告

f:id:Hachidori:20161207113733p:plain

小林製薬のシイタゲンという

製品のネット上の広告は

「がん ばる人へ届けたい」と ”がんばる”と平仮名にし、”がん(空欄)ばる”と表記、

つまり、”がん”と”ばる”の間にスペースを開けることで、

”がん”というキーワードを軸に、広告を出稿しています。

f:id:Hachidori:20161202085108p:plain

そして、科学的根拠がないのにも関わらず、

抗がん剤を受けている患者さんを

想像させる写真と共に、広告を出しています。

※科学的根拠がないと断言しましたが、

それを証拠に、小林製薬自体も

あくまでもただの健康食品だよと

「栄養補助食品」としっかりパッケージに

印刷しています。

 

小林製薬の社長の小林章浩さんの

インスタグラムの写真に

この広告は、

企業倫理としていかがなものでしょうか?

とコメントしてみました。 

f:id:Hachidori:20170107054752j:image

 

小林製薬の真摯なご対応を期待しています。

 

また、がんビジネスを行う医療団体を例として、

こちらの広告は完全に、

医薬品医療機器等法に違反しています。 

この広告は一例に過ぎません。

f:id:Hachidori:20170107054921j:image

 

私の記事を読んで、

「ま〜た、綺麗ごと言ってる。社会は元からそういうもんなんだよ。笑」

と嘲笑する方達、

人間の正義の意思を舐めないで頂きたいです。 

 

科学的根拠なしに、白衣を着て医師を名乗る悪質なビジネスvs 正義の医師達 そして私達に出来ること

中には、

「奇跡ではなく◯◯という免疫治療・遺伝子治療があって、

この治療は科学的にも証明されている!」

と仰る方がいるのですが、

その”研究結果”の出処は、

偏った思考を実証するための公平性が全く無いものであったり

実証件数が少ない研究結果を元に 唱えられてる件が

私の確認した限りのネット上の全ての”がんビジネス”に当てはまりました。

様々な医師がいらっしゃいます。

歯切れの良い言葉ばかりを患者さんに話してお金儲けをする医師。

大学病院で日々患者さんの命を救う医師。

そして、現役の医師でありながら、ニセ科学・トンデモ医療と日々闘う

がん治療専門医  大場大

腫瘍内科医 勝俣範之

美容クリニックの院長 桑満おさむ

がいらっしゃいます。

 

専門外である一般人にとって頼りになってくるのが、

このような信頼のおける情報発信者達です。

 

私達に出来ることの一つは、

信頼のおける情報を探し、情報発信者をフォローすること だけではなく、

 例えば

どのような経歴を持ちどのような団体に属して、

発信しているか等ということを、

今一度、個人で確認してみるということが、本当に重要です。

 

「確認をするという訓練」は時間を要しますが、

自分の幸せのために行う自分への教育の一歩となります。 

 

例えば、上記で紹介した線虫によるがん診断の研究結果ですが、

こちらで

本研究成果は、米国オンライン科学誌PLOS ONEに掲載されました。

 とあります。

PLOS ONEは、こちらのページにて以下の通りPLOS ONEに掲載するための料金の提示をしています。

 

つまり宣伝のために料金を払って掲載するということもあるということです。

f:id:Hachidori:20170107044609p:plain

ここでは、

九州大学の研究チームの研究結果が悪い

ということを論じているのではありません。

研究をするためにはお金がかかります。

宣伝をして賛同者を得るのは悪いことではありません。

PLUS ONEには、”良い研究結果”も

”未来につながらない研究結果”も

掲載されています。  

そして、PLUS ONEでは掲載するかしないかの審査もしっかり行われています。

その審査料が、掲載費なのです。

そして本にて情報を紹介した堀江さんに罪は全くありません。

正しく理解しないまま、

人命がかかっているのに、自分の利益だけを考えて

ビジネスを企む人々に罪があるのです。

ただ、このように情報の出処を確認することは、新たな視点を得ることに繋がります。 

 

デマが流れるインターネット上で、デマかどうか確認する方法は同じくインターネット上にもある。 

 

欧米ではもう既に抗がん剤治療なんて受けていない!

なんていうデマがネット上にあります。

試しに

Cancer Research UK や 

American Cancer Societyで、

”Chemotherapy”(抗がん剤)と

調べてみてください。

現在の Cancer Research UKのトップには

抗がん剤治療中の子どもの写真が掲載されています。

f:id:Hachidori:20170107010934p:plain

そしてインスタグラムでも、#chemotherapyや

#cancersurvivor(がんサバイバー)

で検索すれば、

そこに沢山の写真と、顔が見える形で 体験談も綴られ、

中には抗がん剤治療を受け

15年以上経っているとプロフィールに書かれている方もいます。

英語を話さない方へ。

Google翻訳の精度が驚くほど進化しています。

以前、

DeNA事件【検索エンジンが資本主義に負けた】そして【日本語という言語がインターネット社会で負けた】ということ 

という記事で、

数々の学術情報・医療情報といった多くの科学研究の、共通言語として「英語」にて執筆されています。

それらを翻訳者により意訳することなく、

”公正に翻訳する”ことがどれだけ難しいかは、今の日本のインターネット社会をみても分かることです。

 と話しましたが、

Google翻訳の精度がとても上がっているため、

今後、多くの日本人の役に立ってくれることでしょう。

勿論全てが完璧に最初からこなせるわけではないですが、

Googleは、”人々を幸せにするため”に

正義の企業倫理を持ち、取り組まれています。

 

今始まったわけではない「弱者に厳しい社会」の厳しさは増しているが、悪の意見を唱えてはいけない。

以前こちらの

安楽死を賛成するのであれば

正しい思考で賛成しようという趣旨の記事にて

以下のようにお話しました。

高齢化社会と年金問題が叫ばれる中、

国にお金がないから安楽死を認めるべきだと話す人がいます。 

「障碍者は対価を生み出していない。→安楽死を認めるべきだ」

「高齢者は対価を生み出してない。十分生きたでしょ。→安楽死を認めるべきだ。」

「最期は他人に迷惑をかけず、逝くべき→安楽死を認めるべきだ。」

これから医療問題に関しては、ますます厳しくなる傾向にあります。

しかし、

上記のように

「”経済的に余裕がないから

安楽死に賛成という非倫理的発言”」と

対する

「”高齢者・難病者・障碍者の

生きる権利を守るために、安楽死には反対”」

という構図と、

安楽死を支持するべきロジックは全く違います。 

本の中で堀江さんは「75歳以上は延命治療を受けるべきではない」という意見に、

「極論」と話していらっしゃいます。

全くその通りだと思います。

 

”生きるための治療という勇気の選択”をしてほしい

過酷ながん治療を受け、肉体的や精神的に苦しみ

それでも亡くなってしまう方、

そしてその苦しんだ愛する人を

目の当たりにした家族は大きなトラウマを持ち

「こんな結果になるのであれば、

治療なんて受けるべきではなかった。」

「がん治療なんて人を苦しめるだけだ。」

と話します。

そのお気持ちは、正直よく分かります。

 

私の場合、痛みもなく、働いて日々運動もしていた時に

いきなりがん宣告を受けて、

腫瘍がそこにあると身体で理解できないまま

苦しい闘病生活を経て、

短期間で一気に体力を落としたので

頭が全く付いていきませんでした。

 

しかし、がん治療なんて人を苦しめるだけだ。

という、

”体温を持つ経験談”は

時に全体の幸せを壊すことがあります。

 

ネット上には、「最新がん治療」「痛くないがん治療」

といった歯切れの良い言葉が並べて、患者さん達の弱みにつけ込む

がんビジネスがあります。 

 

歯切れの良いことは言うつもりは、私はありません。

がんの標準治療、どれもかなり過酷です。

 

そして、過酷ながん治療を経た私の

医学統計的に見た長生きできる確率は

高いですが、

100%の保証はないです。

私も、何度泣いたことか分かりません。

しかし、今私は会社員として職場復帰し、

前を向いています。

 

がんの標準治療は、現時点で正解の治療です。

聞きたい言葉、歯切れの良いことばかりを聞くのではなく

どうか、

治療を受けるという 

”生きるための治療という勇気の選択” 

をされてください。 

 

騙される人を”バカ”と過小評価するのは考えが甘い

情報弱者・情報強者という言葉が出現して久しいですが、

情報強者とは、色々な最新の情報を知っている人のことを指すのではありません。

正しいフィルターを持ち情報を活用し、

自分の幸せに活かすことが出来る人が、

情報強者です。

「騙されるのはバカ!バカは弱者w」と

一蹴される方がいらっしゃいますが、

あの頭脳明晰な

スティーブ・ジョブズさんでさえも、

標準治療を初めは拒否し、代替治療を受け、

その後「後悔をしている」と話されました。

本当に悲しいことです。 

 

生きたいと必死なのに、死を側に感じ

絶望をする恐怖を体験したこともなく、

見下しバカにするのは、かなり甘い思考だと思います。

 

”その辺にいる一般人”の私が、

怪しい代替治療や健康食品を勧められても、取り入れるのではなく

ネットの医療情報に騙されることもなく、

治療を完了できたのは、

大学病院の素晴らしい医師達、冷静な夫、

そして、私の選択行動・思考プロセスという”運”のおかげです。 

 

ITは医療現場を救う

がんセンター・大学病院でがん患者さんと日々向き合う医師は

昼夜関係なく人の命を救うために治療をし、個人が納得するまで説明をし、

個人の訴え・感情にも耳を傾け

確立された標準治療を適応するだけではなく、

科学的根拠に伴った”オーダーメイド”の治療(薬の調節も含め)も行い、

最新の医療を学ぶために学会に出席し、日々学ばれています。

看護師達も、治療に間違いがないよう最新の注意を払い、

患者さんを一番身近に見守り、メンタルのケアも行いながら、

少しでもがん患者さん達が気持ちよく過ごせるように

日々工夫され実践されています。

そんな文字通り身を削って、人の命のために尽くされている方々を助けるのは

間違いなくテクノロジーです。

堀江さんは、

(医療業界は)

もっと他業界と同じように効率化、合理化されるべきことが

放置されている事実に危機感を持った。

 と話されています。

かなり同意出来ることです。 

 

実際、バーコドが印刷された”患者認識用リストバンド”は、

人的ミス防止としてその力を発揮しています。

そして、これからもITに精通されている堀江さんを初め、

様々なITのプロフェッショナル達は

最新のテクノロジーで、

苦労の連続である医療現場を助けていくことは

間違いないでしょう。

 

辛い思いをした過去を無視せず、辛かったと感じる自分を肯定することは、本当の意味で前を向ける一歩となる

堀江さんの話に

一つ私が付け加えることができるとすれば、

堀江さんの精神的なタフさは

常人ではないという点です。

ストレスをためたら、

すぐ忘れるようにする。

と堀江さんは話されていますが、

寝るだけで精神的に回復する人は僅かです。

誰だって嫌なことやトラウマがあったりしても、

忘れて前を向きたいと思うものです。

そして、美味しいもの食べた、褒められた、

仕事で成果をあげた、旅行に行った

といった”砂糖”で、

トラウマや嫌なことの表面を固めて、

自分の気持ちを誤魔化しながら前を向いている人が多いです。

私もそうでした。

しかし、

フラッシュバックするようなトラウマだけではなく、

小さなことであっても、辛かったことは、

確実にあなたの心を蝕んていき、

楽しいことという

”砂糖”で表面を、どんなに固めても、

あなたの抱えている辛いことは消えたりせず

いつか限界が来た時に、露呈します。

 

そうなる前に、ご自分の辛かった過去と

ぜひ向き合う時間を作ってください。

専門家の力を借りることとなり、お金もかかることもあるかもしれません。

 

向き合っている時こそは辛いかもしれませんが 

辛かった過去を無視するのではなく、

あなた自身がしっかり見つめてあげることで、 

 

過去の辛い思いをした、あなた自身のトラウマは、

未来のあなたを邪魔をすることなく

しっかり支えてくれる時が来るでしょう。

 

この考え方は、TEDトークにて

心理学者のガイ・ウィンチさんも下記のように話しています。

「ああ 落ち込んでるの? 気にするな そんなの気の持ちようさ」

と同じように、

脚を骨折した人に そんなこと言いますか?

「ああ 歩いてみろよ そんなの脚の持ちようさ」

ガイ・ウィンチ: 感情にも応急手当が必要な理由 TED.com 

 心の痛みを無視するのではなく、身体と同じようにしっかりと

治療をすることの大切さを語ってくれています。

さいごに

トンデモ医療に傾倒し、

論理的に考えることを辞めてしまった人や

自分の利権しか考えない人達 と

正しいことをしようとする人達の

醜い争いは、随分昔から始まっています。

 

 「何言ってんだ?コイツ・・」と思われるかもしれませんが・・・

私は個人的に、堀江さん、大場さんのお二人には対立することなく、

未来の医療現場のため、手を取り合って欲しいなぁなんて思っています。

いやいや、

けして上から目線で話しているのではなく、

お二人とも、頭脳が優れ、影響力も大きく

世の中を良くして行こうと日々取り組まれている方達だと思うからです。

 

そして、”その辺によくいる一般人”の私に今出来ることは

会社員として社会に参加しながら、国に税金を収め、

微力ながらもブログで発信することです。

そしてある意味孤独に闘う私に、

あなたの力(シェア)を貸してほしいです。

これは、あなたとあなたの大切な人の命に関わるお話だからです。

この辛い世の中、あなたは、一人じゃない。

皆で生きていきていましょう。

 

大場大さんの”本気”が詰まっている本↓

間違ったことを言っている訳ではない堀江貴文さんの医療の本↓

オススメの記事:

【問題はウェルクだけではない】医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が伝えたい「ネット上の医療デマ」の話 

 

医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が、日本全国に伝えたい大切な3つこと 

 

大切な人ががんと宣告された時、絶対やってはいけない3つのこと  

 

【冗談は製品名だけにして】企業倫理ナシの小林製薬【シイタゲン】 

 

死にたい・死んだほうがまし と考えたことがある、元がん患者が死生観・安楽死について話したいの。② 

 

年を取るのが怖い 老いゆくあなたへ