はちどりわ〜るど

それでも自分の人生に満足してるその辺によくいる外資系会社員 20代にてガン宣告。手術・抗がん剤を経て「若年性がんサバイバー」1年生。/ 「毒親サバイバー」/「性暴力サバイバー」/準ミニマリスト/日々色々勉強中 ブログで自分の幸せ&社会の幸せを考えながら生きるヒントを綴ります

医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が、日本全国に伝えたい大切な3つこと

こんにちわ。ハチドリちゃんは、元若年性がん患者です。がんと宣告されてから今まで様々なことを身をもって学習してきました。医療知識は全くない、どこにでもいる会社員ですが、渾身を込めて、日本全国に伝えたい大切な3つのことを、お話したいと思います。

①.人間という生物は、あなたが思っているよりとても「複雑」    

医者は神様ではない本当の意味

 「医者は神様ではない」という言葉をよく聞くと思いますが、なぜ「医者は神様ではない」のでしょうか。誤診もあるから?人間的ミス(医療ミス)も起こりうるからでしょうか?それも勿論あります。しかし、私達が改めて学ばなければいけない一番大事なことは、「人間は本当に謎が多い、複雑な生物」であるということです。 

 

豊かな社会の限界

 私達は、最新のテクノロジー(スマートフォン・PC・車等)に囲まれていますし、科学者達は、一般人が考えもつかない緻密な計算をして、ロボットを打ち上げ未知の宇宙を探検することができる世の中に生きています。

医療も日々進化をしており、ALSを代表とする難病を除き、治療方法も「標準的な治療」が確立され、それに加え最先端医療や、予防医療としてのワクチンもあります。

これらは、長年人間達が積み重ねてきた英知です。こんな充実した世界に生きていると、私達は、生命もなんとかなると思ってしまう傾向にあるのではないでしょうか。

例えばがんであれば、その英知=標準的な治療を受け、手術・抗がん剤・放射線治療により、合併症をおこし、想像を絶する痛みで苦しんでしまう人達、しかも苦しむだけではなく、病原が取り除くことができない人達もいます。

痛みの原因への対処が無く、「医療の谷間」で苦しんでいる人達もいます。また、予防医療としてのワクチンを打った後に、深刻な副作用を訴えている人達もいます。

「治療方法」がないという現実をつきつけられた人もいます。

血液検査や、MRI・CTなどといった医療検査機器でも、分からないこともあります。

これらは全て事実なのです。

人間は個体によってかなりの差がある

 一方、合併症も「同意書に記載されている起こりうるリスク」に全く遭遇することもない人も沢山います。

いくら食べても太らないという人、背が高い人・低い人、足が速い人・遅い人がいるように、人は多種多様です。

同じ治療を受けても、結果は人によって様々であるということを忘れてはいけません

 

難病経験者による「善意」という刃物

 元がん患者の中でも、「◯◯やったら完治しました」・「私が生存率0%でも生き延びた理由」といったような強烈な文言に併せ、力強い人生の感動メッセージと共に、"人助け"という表向きのお面をつけ、名声やお金もうけを企む方々がいます。

その方々は、ご自身の本やブログ、講演等で披露されている方法を、苦労して模索し、取り入れながら、完治に至った結果、沢山の人の役に立ちたいという善意の心からきているのかもしれませんが、「人間は個体によってかなりの差がある」という大切な点が抜け落ちています。

主張は自由ですし、何を信じるのかも自由ですが、この善意は時に、人々の幸せを壊すことに繋がるのです。

 

人間としての感情と「現代医療」への誤解

 誰だって病気になれば、治りたい・助かりたい・辛い・悲しい・奇跡を信じたい、これらは、人間として当たり前の感情です。

しかし、「最先端医療」や「現代医療」という言葉に大きな期待を寄せる・誤解し、”医師に対してキレる”ことが日常的に見られるのは「私達人間は、物とは違って非常に複雑であることを忘れがち」であるということと、受け入れたくない事実である「死は平等にやってくる」ということに、目を背けてしまう点にある、と考えられるかもしれません。

②.論理的思考をもつことを心がけよう

科学とはなにか

あなたの信じている「科学」は本物でしょうか、偽物でしょうか。何を信じれば良いのでしょうか。「本物」であれば、科学に対して、「信じている」という言葉を使用するのは、あまり的確ではないかもしれません。科学は、宗教と同じ土台に置くべきものではないからです。科学とは、人間達を出来るだけ「真実」に到達させるためのメッソドであり、「現時点で正解」なのです。

 

「人間は複雑な生物であること」を忘れる=人間の幸せまでも壊す

①でお話したように、人間は非常に複雑な生物であるということを踏まえた上で、現代医療や科学が存在しているのです。そのため、医療や科学を受けるとリスクは少なからず発生します。

リスクがゼロでなければ、人間として当たり前の感情(治りたい・助かりたい・辛い・悲しい・奇跡を信じたい)からヒステリーをおこし、人間を豊かにしている科学=悪として考えるのは、思考停止です。

そしてそのヒステリーは、時に因果関係や根拠がないことがあります。欧米諸国で騒がれている「ワクチン接種が自閉症を引き起こす」といった根拠のない大々的な集団ヒステリーであったり、日本でいえば「子宮頸がんのワクチン」に対するヒステリーが挙げられるのではないでしょうか。

そのヒステリーは、世の中の全体的な幸せを妨害する結果となります。リスクが絶対ゼロでなければいけないのであれば、飛行機なんて飛ばしてはいけないのです。

 

食事療法とは

ここで、申し上げておきたいのが私は食事療法を行うことに対しては、全く反対していないということを念押ししておきたいと思います。食事療法とは、①「アルコールの飲み過ぎやカップ麺の食べ過ぎは身体に害をもたらします。偏った食事を取るのではなく食べ過ぎに注意しましょう!」という当たり前のこと。②食べたら身体に悪影響となる食べ物を避ける。この2つのことが、「食事療法」です。 

 

食事療法?現代の闇

①「がんは食事で治る」の大嘘

「がんは食事で治る!」といった朗報に聞こえる、非常に残酷な言葉に惑わされてはいけません。

あえて言うのであれば、がんは食事で治るほど生易しいものではありません。食事で治るのであれば、誰も苦労せず、医者も必要ありません。こういった良質に見えた悪質な本が平然と大きな書店に「知的な物」として並んでいることが現状です。

 

②デザイナーフーズという過去

マカロニという女性向けの食にまつわる情報サイトが、2016年の7月に「ガン予防に効果アリの「デザイナーフーズ」とは?」という記事*1を発行し、「デザイナーフーズとは、アメリカの国立ガン研究所が提唱する、ガン予防の効果が期待される食品をまとめたもの」として紹介しました。

この記事は、フェイスブックで30万いいね!が付いているので、非常に頭が痛いです。

言い方は悪いですが、このような記事を発行する方々は馬鹿です。記事を書く前にリソースを確認したりしないのでしょうか。

デザイナーフーズ計画は、アメリカの国立ガン研究所が提唱していたことと、がんを予防することを目的としていたことには間違いはありませんが、1990年代のものであり既に、終了しています。

科学者達は、今もがんを予防できるようななにかを日々研究していることは間違いありませんが、25年前の遺産を現代という2016年に取り上げたこの記事だけではなく、次々にオシャレな記事が発行され、日々大量に消費されていく世の中であることを忘れてはいけません。

 

③オーガニックというカルト

近年における、オーガニック信仰が顕著であるといえます。オーガニックだから絶対身体に良いのでしょうか。

それとも、たまたま◯◯という物質が含合されていなかったから、個人の身体にたまたま合うだけでは?オーガニックという響きに心酔しているだけではないでしょうか。このカルトを、ありがたがる前に根拠はあるのでしょうか。

様々な情報が交錯する中、”ちゃんとした物を食べろ”という善意の押し付けや、嘘がどれだけ患者を苦しめる結果となることかを情報の発信者は、考えていくべきです。

 

信じたくない私達 VS 論理的思考

民間治療やスピリチュアルなものに傾倒してしまったり、「◯◯をしたら完治する」といった甘い言葉に惑わされてしまう私達は、けして責められない存在ではあります。

誰しもが治りたい、救われたいといった気持ちを持っており、現実を突きつけられると目を背けたくなるのが普通です。

そして、そういった精神的な弱さを利用する人々は多いです。

ある意味、人を助けているから何を信じようと自由と言われれば、そこで議論は終了ですが、この精神的な弱さへの落とし穴は至る所にあり、いつ誰が転んで落ちてもおかしくありません。

そんな中やはり「論理的思考をもつこと」が重要となります。

つまり、私はAという問題を抱えている。◯◯といったものもあるし、◯◯もあるな。そんな中、本当に自分にためになることを選択しようといった思考を持つことが、重要になるのです。

③.情報の取捨選択は、非常に難しい。その手助けは、教育である。

ネット上の大型掲示板(2ちゃんねる)の開設者の西村 博之氏による、「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」といった名言(2000年)がありますが、15年以上たった今は「うそはうそであると見抜ける人ではないとインターネットを使うのは難しい」という時代です。

 

情弱」という”煽り言葉”が出現して久しいです。

我々「情弱」が悪いのでしょうか。一体誰が悪いのでしょうか。

 

無責任な企業

25年も前の情報が、現在消費される例として、情報サイト「マカロニ」による例を挙げましたが、病名とか症状をキーワード検索すると、間違いなく上位に表示される、「WELQ "ウェルク"」というヘルスケア情報のキュレーションメディア*2も、無責任な嘘が所々に散りばめられています。

企業の責任は大きいです。

お金設けのために使用されるマーケティング戦略は年々形を変え、私達の消費行動に影響を与えています。

しかし、お金設け・販売戦略=悪ではなく、私達が生きていくためにも必要なことでもあります。

 

「ブロガー」の "体験談=事実” の影

情報が交錯する中、ブロガーが名乗りをあげ情報を発信しています。

アメブロ上の「闘病ブログ」上には、様々な人々が治療内容や治療結果を発信しています。

闘病ブログは、今から治療を受けようとしている人々への大きな情報材料となり、特に症例の少ない難病を持つ人の、希望の光となったり、力強いコミュニケーションの場となります。

しかし、体験談=”事実”として治療と治療結果を語ることが、残念ながら人々の大きな不安につながることも、あります。

実際、体験されたことは”嘘偽りのない事実”なのです。

それだけではなく、偏りすぎた個人の見解が情報として発信されていることもあります。

非常に厄介なのが、統計や科学といった冷たい響きではなく、体温が感じられる個人の話だからこそ、パワーがあります。

だからこそ、危ないのです。

難病の治療は、「◯◯というラーメン屋さんが美味しかったからオススメ〜」「このリップイイヨ」といったこととは違うのですが、似たような効果をもたらしてしまいます。勿論ためになる時はありますが、参考程度にとどめておく必要があります。

繰り返しになりますが、同じ治療を受けても、結果は人によって様々であるということを忘れてはいけません。

模索して自分で決断していくしかないのです。

 

Googleの検索結果の危うさ

例えば「抗がん剤」と調べると、不安にさせる記事が上位5位中に出現します。

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無責任な情報を上位に表示してしまう、Googleの責任でしょうか。

Googleは、有害な物を出来るだけ削除するということを積極的に行ってはいますが、どのブログ・個人の見解が正しいのかといったことまでは、Googleのアルゴリズムにより判断することができません。

信用出来るがんの情報サイトはあります。

逆に言えば情報元がしっかりしている信用できるサイトの運営元が、SEO対策をしっかりする必要があるのかもしれません。

 

私達が多種多様なように、様々な医師がいる

また、お医者さんも様々です。

私達一般人と同じように、色々な経歴を経て社会に出ているように

学会に出席しながら、大学病院等にて治療に専念し、沢山の命を救っている医師がいます。

”最新医療”と謳い、『人間という生物は、あなたが思っているよりとても「複雑」』を逆手にとり、白衣を着て微笑み、悪質なビジネス(代替治療)を永続させる医師もいます。

近藤誠氏のように、過去や経歴はどうであれ、現在では悪影響を及ぼしてしまっている医師もいます。

一方で、大場 大氏*3のように、医療を行いながら現代日本に危機を感じ、本を出版・ブログに情報を発信し、人助けをしようとされる医師もいます。

私達が、色々なことを信じて、その信念を元に使命を果たそうとしているように、医師にも様々なタイプがいるのです。

 

テレビ・ネット・本も間違いを犯す

代替治療を”最新医療”として取り上げたフジテレビ*4が例に挙げられますが、インターネットも、テレビも本も、情報発信者はよく間違いを犯します。

 

前置きが長くなりましたが、この世の中本当にどうしていけば良いのでしょうか。

どのような情報をどこから得て、膨大な情報の中から短い時間で、正しい答えをみつければ良いのでしょうか。

また、「正しい答え」へにたどりつくには、情報の出どころがどこか、その出どころはどのような背景を持っているかといったことを、確認することが必要となります。

 

そのためには、教育が全てです。

しかし、正直、医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者である「情弱」な私など、到底ムリではないでしょうか?

しかも、医療に限らず、誰にでも、専門・専門外が発生し、全てを網羅するといったことは不可能に近いです。

その場合、頼りになってくるのが、情報発信者なのですが、どのような経歴を持ちどのような団体に属して、発信しているか等ということを、今一度確認してみるということが、本当に重要なのです。

これを行うのには、時間がかかります。

しかし、この「確認をするという訓練」が、自分への教育の一歩となるのです。 

「情弱」なあなたは一人じゃない。皆でこの世の中を生きていきていましょう。

 

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